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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告

二人は、風呂から上がると、下着とガウンだけを羽織り、潤は静の所へ行くと言い出した真琴のために、服や荷物を纏め、エドワードは、真琴のために食事を作った。
「真琴は、まだ夕飯食べてないからね!」
エドワードは、軽快にフライパンを握る。
リビング内に、たちまち良い香りが漂う。
「出来た、オレ特製オムライス♪真琴が大好きなんだよね!!!これ食べたら、オレらの元に早く帰って来たくなるかも~♪」
「だといいがな?」
真琴の荷物を一通り纏め終えた潤が、リビングにいるエドワードの独り言に食いついた。
「だって、真琴の食欲、睡眠、性欲は、全てオレらの手の中にあるんだ」
「まあ、確かに」
「例え肉親だろうと、それを、静が完璧に補える筈がない!!!」
「ああ、そうだな」
「だから、今夜、オレは、静に宣戦布告しに行く!!!」
「…お前な…」
潤は、呆れたように、ため息をつく。
しかし、エドワードは、かなり本気だった。
「だから、潤は、邪魔しないで!!」
「しねぇーよ、めんどくせぇ」
「ふぅん、なら良いんだ!!」
「俺も行くわ、過去の事をケリつけにな!!!」
「うん、そうこなくっちゃ!!!!」
二人は、ガシッと、手を繋ぎ、決意を固めたのだった。
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