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愛DoLL☆美しき野獣
第17章 十七章

「あたし、そんな二人の事が大好きだよ。」
「じゃあ、真琴もまだ潤のこと好き?」
「うん。潤さんとのことは、そんなに簡単に忘れられないから。でもね、潤さんは、あたしじゃなくて、響さんを取って欲しい。」
「ああ。俺は今は、響のそばにいるつもりだ。」
「良かった、響さんを幸せにしてあげてね?」
「・・・・それは約束できねぇかもしれないが・・・。」
「えっ?」
「あ、とりあえず、ハンバーグ、温めなおすよ?真琴、お腹すいたでしょ?」
エドワードが遮るように言った。
「潤は、もう寝なよ?明日も響ちゃんのところに行くんだろ?」
「あ?ああ。」
「おやすみなさい、潤さん。」
「潤、大丈夫だよ、真琴とは、またそのうち会えるから。オレが約束するよ。」
「ああ、そうだな。今は、響を最優先する。じゃあな。明日の朝になったら、出て行けよ二人とも。」
「はいはい。」
潤はもう一度、真琴とエドワードを見て、主寝室に戻って行った。
エドワードは、ハンバーグを温め直して、真琴にご飯をよそってあげた。
「ありがとう。」
「食べさせてあげようか?ここに来る?」
エドワードは、自分の膝の上に促す。
「うん。」
もうこの行為は、二人の間で当たり前になっているので、真琴は嫌がらずに、彼の膝にちょこんと座る。
全てを思い出しても、真琴は何ら変ることはなかった。
食べ終えると、食器はエドワードが洗った。
基本、彼は甘やかしたがりやだった。
「さってと、潤に悪いし、そろそろ帰ろうか?」
「うん。」
真琴は、かばんを探す。
そして、ぎょっとする。
「あれ?かばんの中身が荒らされてる。」
「あっ!?」
「見たの?嵐の生写真!?」
「うん。ごめん、つい気になって。」
「写真の端が少し折れてるんだけど?」
「えっ?ほんと?」
「大事にしてたのに許せない!」
真琴は恨めしそうに彼を睨んでいた。
「記憶のことよりも、まさかそっちで怒られるとは思わなかったよ~!!!」
エドワードは頭を抱えて叫んでいた。
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