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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

一方、エドワードは、潤の部屋に入った。
「おい、潤!!」
さっきまでの飄々とした姿は、跡形もない。
先程までの冷たい目は、まるで燃えるような瞳の色に変わっていた。
そして、潤を睨み付ける。
「なんだ?」
潤は彼の豹変した姿に慣れているのか、冷静に対応する。
「真琴ちゃんのことを、ずいぶん気にかけてるみたいじゃないか?」
「はぁ?俺は事実を言ってやったまでだ。」
「ふ~ん、そっか、彼女は"東堂静の妹"だから?」
エドワードのその言葉に、潤はビクッとする。
明らかに動揺した。
そんな彼にエドワードは一瞥の眼差しを向ける。
「へぇ?静のこと、まだ忘れてないんだ?」
「うるさい!!」
「ねぇ潤?」
「なんだよ・・。」
「よく、オレにそんなことが言えるね?」
エドワードは、潤に詰め寄り、ぐいっと左手で首根っこを掴む。
「・・っ!!」
その、尋常じゃないものすごい力に、潤は抵抗できず、息が苦しくなった。
「¨あの時¨、静を忘れさせてやったのは、誰だ?」
「・・・っ・・お前だ。」
「今、君が誰よりも必要としてるのは、誰だ?」
「・・・・お前だよ。」
声を搾り出すように、潤は言った。
するとエドワードは、満足そうに微笑み、潤の唇に自分の唇を重ねる。
「・・・く・・っ・・。」
強引に重ねられた唇は、エドワードによって乱暴に引き離される。
そして彼は、悪魔の如く耳元に囁く。
「最近、¨DOLL¨がいなくて全然面白くないんだ。久しぶりに潤を、可愛がってあげようか?」
そういうと、エドワードは右手でドスッと、潤の腹に拳を食らわせた。
「くっ!?」
その一撃で、潤は完全に意識を失った。
「気絶するのはまだ早いんじゃないのかな?」
意地悪そうに、気絶している潤の耳元で囁く。
「覚悟して?今夜は寝かせないよ。」
エドワードの冷たい言葉が潤の和室に木霊する。
そのまま引きずるようにズルズルと、潤の身体を主寝室へ移動させた。

