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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆


「ちょっとまって――――」


なぜソラ先輩がこんなことを言っているのか理解していないまま途中で電話を切られてしまった。

メッセージを送っても既読になるだけで返ってこない。


不安になっているとコンコンッとドアをノックする音が聞こえた。


やってくる人は課長しかいない。


混乱している私は急いでドアを開けに行った。


「おはよう乙羽。これからどこかに出掛けないか?」


案の定、ドアの向こうにいたのは課長だった。


「彼氏から聞いたんですけど、私とデートするってどういうことですか!?」


「塑羅緒くんと話をして二日間だけ乙羽と出掛けることを許可して欲しいと頼んだんだ。
……彼女としてデートしてくれるよな?」

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