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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆


「えっと……、大学生の時に元カレと彼氏の三人でなら飲んだことあります」


「なかなかリスキーなことをするんだな。乙羽のことを色々知った今ならあまり驚かないが」


「若気の至りです。課長こそしっかりしてそうな人と付き合っていたんですね。料理ができないなんて想像できません」


あまり思い出したくないことを聞かれたから私もつい意地悪なことを言ってしまった。

すると課長は二缶目の酒を飲み終えて机に置いてから三缶目を手に取った。

ちなみに私はまだ半分も飲んでいない。



「実は別れた理由はそれだけじゃないんだ」


「なっ、なんでしょう……」


顔が赤くなってきた課長はプルタブを開けて酒をごくごくと飲んでから缶を机に置いて指を組んで俯いた。


深刻そうな態度を前にしてドキドキしながらその理由を話してくれるのを待つ。

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