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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

缶チューハイを持って乾杯してから両手で持って遠慮気味に飲む。
ひとりでいる時は飲まないから久しぶりの酒は美味しく感じた。
一方、課長は飲むペースがいつもより早くてもう二缶目の酒を開けていた。
「そんなにお酒が飲みたかったんですね。だったら、これからさっきの人も誘って居酒屋に――――」
「……乙羽だったら元恋人と二人で飲みに行くのか?」
衝撃的な告白をされたせいで飲んでいた酒でげほげほとむせた。
「じゃあ、あの人は……課長の元カノ!?」
五年間同棲していたけど、料理を作ってくれないことから別れた彼女。
見た感じはしっかりと家事をしていそうなイメージだったから驚く。
「ああ。それで乙羽はどうなんだ?」

