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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

後ろを振り向くと課長がこっちに向かって歩いてきた。
話に夢中になっていたのと、足音が波の音でかき消されて全く気付かなかった。
「乙羽たちもここに来ていたのか。またしても偶然だな」
「課長こそどうしてここに?」
「同期たちと釣りをしていたんだが、オレは魚に触れないから暇で散歩をしていたところだ」
「おいていかれたり、野放しにされたりと本当に仲の良い同期なんですか……」
「あいつらとは付き合いが長いからそんなものだ」
「…………」
「瀬戸内さん、お爺さんにちゃんと報告しましたか?そろそろ風子とデートの続きがしたいんですけど」
「えっ……。あっ…、しました、しました!問題…ないです……、多分……」

