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愛おしいキミに極甘な林檎を
第21章 アナタを愛シテ逆らえない

大きな手で両肩を掴まれて見上げると目が合い、ゆっくりと唇を重ねられた。
ベッドの上でされる時よりもソフトなキス。
瞳を閉じて大好きな温もりを感じていたら、思い出しそうになった嫌な過去を閉じ込めてもらえて今の幸せを噛み締めることができた。
唇を離してからも目を細めていた私はソラ先輩に寄り掛かるように抱きついた。
「今は気持ちよさそうな顔で受け入れてくれるよね」
「ソラ先輩のするキスは気持ちいいんですもん……。もう、私から愛するチャンスを奪わないでください」
「そのチャンスを活かしてるじゃん。あ、抱きついたくらいじゃ判定が甘いか」
「甘くしてくださいよー。旅行をしている日くらいは監禁されたくないです」

