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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…

間を空けてソラ先輩の隣に座った理人さんが缶ビールをプシュッと開けて一口飲む。
周りには誰もいなくて少しの間静かな時間が続いた。
「瀬戸内さんは風子のこと好きですよね」
「…………。鋭いですね」
「今までも色々ありましたから分かりますよ」
「苦労なされているようですが、風子さんとよく一緒にいらっしゃいますね。
あの我儘を前に寛容でいられるなんて感心します」
「彼女のいい所も悪い所も全部好きなので。惚れた方が負けってやつです」
「愛情という面ではあなたに勝てる気がしません。そもそも風子さんにとって僕は全く眼中に無いようですが……」

