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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



「これじゃあ、俺たちにとって誰が書いたのか分かってしまうね。ひとり嘘をついている人もいるけど、彼らしいかな」



「みんな……、私たちのために……」


大学生の頃に高校の先生の結婚式で再会したけれど、私が社会人になってから会う機会もなくなってしまった。


でも離れていても忘れずに、私とソラ先輩のことを想ってくれている。



困った時に温かく手を差し伸べてくれる仲間であり、大切な友達。


その存在は真っ暗になっていた道を照らしてくれる明るい光に見えた。



友達の優しさに触れて涙が止まらなくなって、口元を抑えながら隣にいるソラ先輩に寄り掛かった。


「また合宿に行った時みたいにみんなで会いたいね」


「はいっ……。会いたいです。私たちには心強い味方もいたんですね」


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