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愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き

両脚を掴まれてバランスを崩すとスカートが上にずれて内腿が晒される。
そこを見た課長が顔をしかめた。
「なんだこの痣は……。さっきの火傷ではないだろう……?」
内腿には金曜日の夜にソラ先輩につけられたキスマークがまだ残っていた。
既に見られてしまったけど、コーヒーを零したことよりも恥ずかしくて隠すように脚を閉じる。
「…………」
今は冬だから蚊に刺されたと言い訳できない。
愛してくれるなら抱かれてもいいと課長に言っておきながら、他の男の存在を匂わせてしまうなんて私は最低だ。
きっと、課長の脳内では純粋な私のイメージは消えてふしだらな女に上書きされているだろう。
「おい、乙羽。誰につけられたんだ……?」

