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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶



「お帰りなさいませ。長旅お疲れ様です。荷物の方をお持ちいたします」


「杜さんもお仕事お疲れ様です。彼女の荷物をお願いします」


ソラ先輩が挨拶をしてから私の荷物を持ってくれた人は恐らく家政夫に思えた。



後をついて行って玄関に入り、広い家の中を見ていると誰かが近づいて来た。


「おかえり~。……後ろの子は風子ちゃんよね?いらっしゃい」


次にやって来たのはソラ先輩が肩を貸していた女と同じ人だった。



駅で見掛けた時よりもラフな格好をしているけど、この人に間違いない。


スリムな体型にパーマのかかったショートボブの髪型で、はきはきとした話し方をしているから活発そうに見える。


「この人が俺の母さんだよ」


「はっ、初めまして!乙羽 風子と申します。おっ…、お邪魔します」


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