この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第24章 奇跡を信じますか?
日曜日、聡くんはまだ目を覚まさなかった。
もう目を覚まさないのかもしれない...
毎日病院に通おうと決めたの。
少しの変化でも気付いてあげたくて。
日曜日はバスに乗って帰った。
家に帰るとお母さんがご飯を作って
待っていてくれる。
『どうだった?』
「今日あたりが山場だって。
それでも今日目を覚まさなかった。
もしかしたらずっとこのままかもって…
そんなことないよね?
ちゃんと目を覚ますよね?」
『そうね。そのためにも沙綾は
学校行って勉強して帰りに様子見ておいで。』
お母さんが私の大好きな肉じゃがを作ってくれていた。
だけどあまり食べられない。食欲がわかない。
『少しら食べなさい。
あんたあれからまともにご飯食べてないんだから。』
確かにあれからご飯をまともに食べられない。
食べたくならないから無理に食べないだけ。
『肉じゃがと茶碗蒸し少し食べたら?』
お母さんの優しさには感謝しなきゃ...

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


