この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第21章 夏休み
花火大会を無事に見終えて
私は一度家に戻った。
すると家の玄関には見慣れない革靴がある。
そしてリビングに知らない男性がいた。
お父さんの会社の人かと思い
こんばんは。と挨拶をする。
影になってみえなかったけど
隣には綾乃がいたから彼氏だとわかった。
向かい側にはお父さんとお母さん。
そして彼氏が向かいに座る両親に
真剣な表情で話していた。
『まだまだ綾乃さんを幸せに出来るような
一人前な人間じゃないかもしれません。
だから綾乃さんが高校を卒業するまでに
成長してみせますので
その時は結婚を許してください。』
綾乃も二人で頭を下げる。
お父さんもお母さんも厳しい表情だった。
いかにも反対しそうな感じだったから
その前に一言だけ口を挟んだ。
「お父さんもお母さんも
今すぐって言われたんじゃないんだし
綾乃だってこっちでちゃんと高校卒業するって
決めたんだからそれまでは見守ろう。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


