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またいつか貴方と
第21章 夏休み
『あなたの両親はあなたを思って
そうしてくれているんじゃない?
変な男の人にひっかからないようにって。
だから御両親の考えも…』
バンッ!!!
亜里沙が机を叩いて立ち上がった。
『私のため?
ふざけんな!!!』
亜里沙は鞄も持たずに学校をでてしまった。
美代先生は驚いていた。
今までお利口さんだった亜里沙が歯向かったことに。
「先生大丈夫だよ。亜里沙とはこれから
また話をしてみるから。
ほら、亜里沙今まで一人で家族の愛情を
あまり知らない子なの。
家には夜遅く帰ってくる親。
食事はいつも一人で食べて
嬉しかったことも悲しかったことも
誰にも話せずに居たみたい。
けど今の彼は亜里沙の事大好きだから
ちょっとした変化も気づいてくれるの。
だから亜里沙は彼が好きなんだよ。」
先生はそっか。とため息混じりに言った。
確かにあんな亜里沙は初めて見た。
彼女の中で何かがいっぱいいっぱいだったんだろう。

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