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またいつか貴方と
第17章 ジメジメの梅雨
お母さんは苦笑いしながら続けた。
『だからお母さんも同じこと言ったの。
そしたら彼と住むって。バカなのかしら。』
バカでしょ?
中3の考えることじゃないよ。
「お母さんそんな事許しちゃダメだからね。
私からも綾乃に話してみるよ。
だから考えすぎないで。」
まだ時間はある。
だからそれまでに説得しよう。
お兄ちゃんとも相談して綾乃に言いきかそう。
その日の夕食はお母さんは失敗した。
いつもなら完璧に作る夜ご飯も
ハンバーグは少し焦げて
お味噌汁は少し味が薄い
ポテトサラダにきゅうりを入れ忘れ
白身魚のフライはタルタルソースが酸っぱかった。
お父さんもその異変に気付いているみたい。
お兄ちゃんもお母さんが元気ない事に
不思議そうに見ていた。
ご飯を終えて聡くんの家に行く前に
お兄ちゃんに相談してみることにした。
全てをお兄ちゃんに話すと
お兄ちゃんはそんな馬鹿な事許されないって。

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