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またいつか貴方と
第16章 人の温もり
ご飯を食べてお互いお風呂を済ませ
私の部屋でのんびり過ごす。
泊まりに来た時はこのシングルベッドに
二人くっついて寝るのが恒例。
テレビも見て眠くなってくる時間に
ベッドに入ってると俺もと聡くんが入ってきた。
「温かいね。」
「沙綾ちゃん。くっつきすぎです!」
「この温もりは幸せになれるね。」
「そうだな。」
私はこと温もりを感じしてあげられなかった。
本当ならお腹で育てて産んであげて
この手で抱きしめてあげて温もりを
教えてあげたかったのに。
無意識に涙が零れる。
そんな私の異変にすぐ気付き
涙を拭いて抱きしめてくれる。
「もう泣かなくていい。
泣きやまないならチューするぞ?」
「うん。チューしたい。」
チュッ、チュッと涙を消すように触れてくる。
頬や唇に触れるだけ。
だから私は唇に触れられた時には
聡くんの唇を舐めてみた。
ジュルと音が鳴る。
そして聡くんは目を見開いて私を見ていた。

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