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またいつか貴方と
第16章 人の温もり
『沙綾好きでしょ?
今日デパート行ったから買ってきたの。
そんな甘ーいもの食べるのはあなたとお父さん。
そんなところはすごく似ているからね』
お母さんは笑いながらクリームブリュレを
出してくれた。
「美味しそう…」
「沙綾はほんと好きだな。」
聡くんが隣で見ている。
それを見たお兄ちゃんはゲッて顔をした。
『またそんな甘ったるいもの食ってんのか。
ブクブク太るぞー』
ホントに性格が悪い。
蘭さんは本当にこんな人でいいのだろうか。
「うわー。性格が悪い...
蘭さんは知ってるのその意地悪なお兄ちゃんを」
『ばーか。おまえだけにそんななの。
蘭には優しくしてるよ。』
やっぱり最悪だ。いろいろ言い合ってると
「仲いいな。」笑ってる聡くんがいる。
聡くんと蛍子ちゃんも仲良しの姉弟だった。
今も言い合うと激しいけど仲が悪いわけじゃない。
だって悪阻の蛍子ちゃんのために
フルーツを買ったりしてあげてたのを知ってるから。

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