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島人物語
第13章 余命宣告
一樹said
はぁ・・・。
俺はビーチタワーを出て海沿いを歩いていた。
俺・・・・。
無力だな・・・。
美佳に何も言えずに・・・。
そして逃げるようにして部屋を出てきた。
人はいつか死ぬでしょ???(笑)
美佳は笑ってそう言った。
それが・・・。
一樹より少し早いだけ(笑)
そう言って笑うんだ。
俺は当人じゃないくせに・・・
笑えなかった。
アイツが一人で悩んでいる間・・・
俺はこっちで皆と楽しくやっていたんだ。
最低な男だ。
海風を感じながら足を止め美佳がいるホテルを振り返り見た。
その日俺は直ぐに優樹の元には帰れなかったんだ。
優樹の前で
笑えそうもなかった。
暫くマンション近くのビーチで海を眺め・・・・。
でも何も考える事は出来ない。
考えると
涙が溢れそうになるから・・・・。

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