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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静

「木田さん、卵アレルギーとか、他に食物アレルギーはありませんか?」
「あ、はい、大丈夫です。」
「良かった、それがわからず点滴にしたのですが。食事で摂らないと内臓が弱ってしまいますからね。」
土鍋を火にかけた篠宮さんが手を拭きながらやってくる。自分のことのように喜んだ笑みを浮かべて…
ああ、なんて素敵な人なんだろう。
もう彼を探すのは止めよう。私は心に決めた。
「ちょうど点滴が終わりましたね。食事が取れるようであれば点滴は不要です。念のため、針は確保したまま管だけ取りましょう。」
篠宮さんはアルコール消毒をして繋ぎ目から管を外し、針の刺さっている部分はネットで腕に巻き付けてくれた。

