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記憶の彼方に眠る恋
第4章 再会

紗友莉はようやく先ほどのドキドキやショックから回復してきていたのに、この発言でまたしても狼狽させられてしまう。
しかし、拓麻はすぐさま鷹揚に笑いながら言った。
「ごめんごめん。紗友莉から『友達』ってはっきり言われると、心にズシーンと来るから、どうしても否定したくなって、つい。まぁ、つまり、そうしてちょっと疎遠になってしまい、現在に至る……みたいな感じなんだよな?」
「うん……」
「記憶を取り戻した暁には、紗友莉と恋人として付き合い始めるけどな」
「ええっ?!」
相変わらず拓麻は、紗友莉を驚かせる発言を、事も無げにさらっとする。
「そんなに驚くことでもないだろ。ただ、紗友莉の気持ちはちゃんと尊重したいから、もし俺を振るなら、今じゃなく、その告白をしたときにしてくれ。まずは、記憶を取り戻さないと話にならない……そうだろ?」
「うん、そうだよね。私に出来ることであれば、何でもお手伝いするから、言ってね」
「じゃあ、またキスをお願……おっとと、暴走するところだった、ごめんごめん。真面目な話、今は『どういうことでお手伝いしてもらえばいいか』すら分かっていない状況だし、迷惑もいっぱいかけると思うけど、見捨てずによろしく頼むな」
しかし、拓麻はすぐさま鷹揚に笑いながら言った。
「ごめんごめん。紗友莉から『友達』ってはっきり言われると、心にズシーンと来るから、どうしても否定したくなって、つい。まぁ、つまり、そうしてちょっと疎遠になってしまい、現在に至る……みたいな感じなんだよな?」
「うん……」
「記憶を取り戻した暁には、紗友莉と恋人として付き合い始めるけどな」
「ええっ?!」
相変わらず拓麻は、紗友莉を驚かせる発言を、事も無げにさらっとする。
「そんなに驚くことでもないだろ。ただ、紗友莉の気持ちはちゃんと尊重したいから、もし俺を振るなら、今じゃなく、その告白をしたときにしてくれ。まずは、記憶を取り戻さないと話にならない……そうだろ?」
「うん、そうだよね。私に出来ることであれば、何でもお手伝いするから、言ってね」
「じゃあ、またキスをお願……おっとと、暴走するところだった、ごめんごめん。真面目な話、今は『どういうことでお手伝いしてもらえばいいか』すら分かっていない状況だし、迷惑もいっぱいかけると思うけど、見捨てずによろしく頼むな」

