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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第10章 光の当たる場所-千弥

◇◇◇
あの話をしてから、千弥は少し変わったと僕は思う。
まぁ、会社では相変わらずなんだけど、家の中では柔らかくなったというか、前よりは素直に感情を出すようになった感じ。
僕たちも遠慮しないで、千弥にアピールすることにしたのも、変わった原因かな?

今日は僕と千弥は休日、蓮は午前中だけ仕事で、昼食を作るって千弥がキッチンに立ってるんだ。昼には蓮が帰って来るから任せればいいのに……。

「ねぇ、千弥?」
「??」
「どうしても作るの?」
「いつもいつも蓮さんばかりじゃ……。たまには食事が出来ていても良いでしょう」

僕的には蓮に任せちゃえーなんだけどなぁ。
そうなると、最近のアピールのせいか悪戯したくなる僕の心。さりげなく千弥に近づき……後ろから抱き締めてみた。

「陸さん!?」
「んー、キッチンでなんて夢だよね」
「ち、ちょっと! 包丁を持っているから危ないでしょう!」
「じゃあ、包丁を置けば良いよ千弥」

握っていた包丁を僕が取り上げて、まな板の上に置いてしまった。こうなればもう悪戯し放題だよね?

「陸さん……んっ……」
「千弥ってさ、お尻の撫で心地が良いんだよ」
「だから、ここキッチン……」
「うん、分かってる」

スカートの上からお尻を撫で撫で、これってそそられるシュチュエーションじゃね?
アピールする上で、1つ分かったことがあるんだ。それはやり過ぎないこと。過ぎれば千弥が性的に傾いてしまうから、こうして触れ遊ぶに留める。

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