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幸せになれる恋
第28章 料理教室
桜は仲良くなった杏奈ちゃんとこれからも
教室で話をすることが楽しみになっていた。
料理だけするなら聖に教えてもらった方が
料理教室代がかからなくて済むと
色々考えて聖に言った桜は
心のどこかで辞めたくないと思っていた。
「辞めなくていいんじゃねぇの?
桜が今それ行って楽しいなら
別に俺は反対しないけど?」
「でも、おうちで聖さんに教えてもらうことも
できるんだからお金もったいないですよね?」
今行っている料理教室のお金は
桜がアパレル時代に貯めたお金から
出していたため生活費は変わらない。
その事を知った聖が
それは使う必要ないから出すなら
自分が出すと言って聞く耳を持たない。
「ダメです。これは私がやりたいことがあって
そのために発生するものなんですから...」
「いや、だめ。
桜の貯金はいざという時のために置いといて。
料理教室の月謝くらい俺が出すから。」
このままでは聖が桜のお金の管理まで
やりそうになる勢いだったから
聖の言うことを聞いてあと半年だけ
料理教室に通うことを決めた。

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