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幸せになれる恋
第21章 浜田への制裁

「桜それは出来ない。
それ桜が仕事して一所懸命貯めたお金だろ。
何かしたいことがあったから
貯めたんじゃねぇの?
だからそらはお前が使えばいいよ。」
「ダメです…そうしてくれないなら…
私…ここに…い、居られ…なく、なるっ...」
「居られなくなるって何で?」
「私は何にも出来ないし。
聖さんが疲れて帰ってきても私はご飯も
作ってあげられない…のに…
そんな女の子は…嫌い…って…言われちゃう。
お前なんか…要らない…って…うっ...
捨てられちゃ…う…」
桜はまた落ち込んで泣きながら聖に訴える。
「何も出来ない…
その上…私は…汚いの…
だから嫌われ…ちゃう…
そんな子だから…汚いから…
お前は…要らないっ…て…」
「桜が隣に居てくれたらそれでいいよ。
何も出来ないって掃除は出来るし
洗濯も出来るだろ?
料理は俺がするから。
家事は分担しなきゃいけないって。
俺は元々掃除はたまにしかしないから
ハウスキーピングしてたし
洗濯もめんどくさかったらクリーニングに
出てたくらいだから。
それを桜がやって?
そしたら何もしてないことない。
『家事は女の子がする。の考え方は古い』って
おふくろがよく言ってる。
確かにそうだよ。
おふくろは専業主婦だからともかく
桜は俺と仕事するから。」

