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あなたがすきでたまらない
第19章 月に叢雲花に風
「好きだって。それだけでいいんだよ。高橋君?」

「それは・・・信さんの言葉じゃないんですか?」

「そう思ってくれてもいいよ?」

「110の・・・先輩の言葉を聞いてませんでした」

正直な俺

「だろうねぇ~~。勿体ない。優に後で聞いたらいいよ」

くそ・・・
悔しい・・・
揶揄われてる
わかってる・・・けど・・・
多田も笑ってるのが腹が立つ

「110の名言集、本に出したら売れるかな?」

なんて笑いやがって!!
結局、大人じゃん
信さんアホなフリして大人じゃん

いいよ!!
騙されてやるよ!!
ただし!!今回だけな!!
くそっ!!
はずっ!!
なんか俺達、信さんの思惑通りで腹立つ!!
今の時間が楽しくて腹が立つ

「けどさぁ?先輩が!!先輩が!!だよ?口説かれた言葉がまだあってさ?」

「番外編的な感じですか?」

「その通り!!先輩がこのはちゃんに言われた番外編があんだよなぁ・・・」

「聞きたいです!!」

「勿体なくて教えてやらんよ?」

「聞きたいです!!」

多田・・・食いつくな

「簡単に俺が白状すると思うか?モテモテの先輩が!!どんな美女にも本気にならなかった先輩が!!ユキさんを姉に持つ先輩が!!年下の・・・保護決定の彼女から・・・言われて落ちたセリフなんて!!勿体なくて教えれるか!!俺だって仕方なく教えて貰って、おねだりしまくって教えて貰った・・・超、超!!貴重な言葉だぞ!!」

「聞きたいです!!!」

信さんの勿体ぶる言葉にも関わらず・・・優はグイグイ

「言うかっての!!俺のヒーローの貴重な口説かれ文句。勿体ない」

「聞きたいです!!!!」

信さんはそっぽ向いてもそれを追いかける多田
瞳キラキラ

先輩自慢がしたい信さん
どや顔・・・多田に対してのどや顔・・・
本当は言いたいどや顔・・・
何とかしてくれませんか?

「言わない!!」

「教えて・・・ください?」

多田の必殺のお願い。両手でお願い攻撃。
頭斜めも加わった

何、二人してイチャイチャしてんだよ
胸やけするわ
お腹いっぱい
勿論。このやり取り白い目で見てま~す(笑)

「言うなよ?」

「教えてくれたら言いませんよ?」

「俺が言ったって言うなよ?」」

「言いませんって」

「ほんと?」

「ほんと。です。」

「キュン死にするよ?」

だからイチャイチャすんなって
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