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第18章 水心あれば魚心

「俺の話に引いてる？」

「・・・ひ、ひくとは・・・どういう意味でしょうか？」

私は純粋に・・・
だってわからなかったから・・・
訊ねた

「・・・君が・・・君の事が最初から・・・初めて見た時から好きなんだって・・・事」

は？
今・・・なんて・・・言いました？
聞き間違い？
私のいつもの妄想？

う、うそでしょ？
優君が？
私を？
最初に見た時から好き？

う、嘘でしょぉぉぉ？
嘘って言って。
やだ。
やっぱり言わないで。

ううん。
嘘でもいっか。とか思ってしまう
嘘でも言って欲しいと思ってしまう


優君
カッコいい

優君
優しい

優君
背が高い

優君
愛しい

優君
大好き

優君
優君・・・

彼氏になって欲しい。
毎日、迎えにきてくれて・・・
毎日、抱き締めてもらえて・・・
毎日、チューとか・・・

そんな妄想してる私が？？
腐女子なんですよ？
私！！
知ってます？
知られたら困るんですけどね？
何言ってんだ？私！！

パニくって思考回路がめちゃくちゃだ

いやいや・・・
頑張って・・・
伊織ちゃんのデートにかたつむり感覚で来た私に！！

こんな！！
夢みたいな！！
甘い言葉をかけられていいんですか？

（いいんですか？）

もう一回聞く！！
心の中で！！
大事な事だからね！！

声には出せないよ
ってか・・・声が出せない・・・
が、正しい

嬉しすぎて・・・
現実と妄想の間がわからなくなって・・・

走馬燈の様に優君との出会いが私の頭の中で駆け巡る

何回も、何回も、思い出してはニヤけた場面
私の中での最高の初恋の瞬間

知ってますか？
私も一目惚れって事を・・・

知ってますか？
私も大好きですって事を・・・


・・・すきって・・・

言ってもいいかなぁ？

・・・すきです！！

って・・・

言いたいなぁ

何だろ？

優君の顔
見ただけで変な気持ちになる

こう・・・
なんかね？
胸の奥がキュンキュンしてね？

変な気持ちであふれてきちゃうんだよ・・・


末期の恋愛症状かな？

そうしてくれるとありがたいなぁ・・・

かっこよすぎる優君
不釣り合いな腐女子の私

おこがましいかな？
このまま・・・
ずっと・・・

私に夢中だったらいいのになぁ・・・
なんて思うのは・・・
私に夢中だなんて！！

すいません。
だったら、いいなぁ。です