この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
多田君said


お揃いのミニオンになった俺達。
ギクシャクしながら話しかけた

「つ、次はどこへ行こうか?」

少し俺の後ろを歩く女の子に話しかけた

「どこでも!!」

どこでもが一番困るんだよなぁ
スマホ様なら最良の答えを導いてくれるに違いない

「ど、どこでも?」

戸惑いつつ彼女に同じ質問を投げかけた

「はい!!どこでも!!」

そんな爽やかな笑顔で言われると・・・

トイレって嘘言って、スマホに話しかけるか?
(ユニバ、彼女、どこでも、楽しませれる場所)
って・・・

・・・ったく
ほとほと自分が嫌になるよ・・・
カッコつけたい自分が嫌になるよ・・・
所詮、スマホがあれば何とかなると思ってる自分がさ?

でも、仕方なくない?

俺、中学時代はモブ的存在でさ?
クラスになじめなかった訳よ?
高校でデビューを頑張った訳よ?
師範のキラキラさに憧れて頑張ったモブでしかなくてさ?

その・・・いくらカッコつけても・・・ハリボテ感が・・・さ?

・・・それが嫌だったんだよな

・・・それが悔しかったんだよな

だから、虐められても

(お前らより、絶対!!良い高校行ってやる!!)

・・・って思ってたんだよな

そんな俺がさ?
目の前の彼女にしどろもどろして・・・
有頂天で・・・
現実と夢の狭間を行き来して・・・

「・・・優くん?」

「は?俺?」

俺の事だよな?
まだ慣れない。
けど、嬉しい!!

意識を元に戻せばここはユニバーサルスタジオジャパン
俺なんかには勿体ない位のシチュエーション

隣にはずっと片思いをしてた女の子が俺に笑いかけてる

・・・カッコつけたい
・・・だって思春期だもの
・・・だって俺だって男だからさ?

この態度と、俺の言葉が格好いいとは到底思える筈なんてないんだけど・・・
それでも俺はスマホに頼らず自分の言葉で彼女に訊ねた

「えっと・・・何がすき?」

さり気なく。
そう、あくまでもいい男風な?
俺の中の精一杯の情報を手繰り寄せて訊ねた

「キティちゃん!!」

いいね!!
良く知らないけど
何だかいいね!!

「よし!!そこに行こう!!」

「うれしい!!」

彼女が喜んでくれてるから正解だろうな
俺は、いそいそとユニバの地図を見て「キティちゃん」を探した

ってか、「キティちゃん」を指名する君が可愛いすぎるんだけども!!
/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ