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あなたがすきでたまらない
第18章 水心あれば魚心
ちょっと、ドキドキした
多田くん達と離れた事

暗い映画館みたいな場所を選んだ直哉の事

「あっ・・・お先にどうぞ」

って後ろのお客さんに言う直哉の事

(・・・なんでわざわざ?これじゃ端の席になっちゃうじゃん)

拗ねた私を優しく宥める直哉

「・・・せっかく前の席に座れるかもしれないのに」

「前は目の前で見ただろ?」

「・・・皆で・・・でしょ?」

私はめっちゃ拗ねた

(だって・・・この間は「皆」だったのに・・・)

って・・・

(今度は・・・今回は・・・二人で観たかったから・・・)

って・・・

だって、今日はダブルデートだったとしてもだよ?
今は二人じゃん
直哉とデートじゃん
多田君と宝だって・・・今居ないじゃん

期待しちゃった自分が情けなくなった

「・・・端の席が空いてる・・・」

(端の席しか空いてない)

直哉の言葉に嫌味で返したくなったのを堪えた

「・・・らっき・・・誰も周りにいねぇ・・・」

(だから!!誰も座りたがらない席だからでしょ!!)

心の声をぐっと抑えた
なにが
「ラッキー」
なのよ!!
今、確実に喜んだよね?

幼馴染の私にはこの席がお似合いって事?
恋人同士ってさぁ?
ほら・・・
何列目の先に居る
真ん中で・・・
特等席で・・・
彼女の為に良く見える席を用意した彼氏の事を言うんじゃないのかなぁ?
周りを気にしないで彼氏がさぁ?
彼女の肩を抱き寄せる・・・
あんな彼氏がさぁ?
恋人同士・・・なんじゃないの?

・・・って思ってたよ

誰も居なくはない
いっぱいいる

だって・・・ここはユニバーサルスタジオで・・・
その中のアトラクションの中の・・・
ターミネーターの暗い中で・・・
端っこの席で・・・

喧騒が賑やかで・・・
私は直哉のそんな理不尽な態度を誤魔化そうとしてて・・・
だからね?
知らなかった
男心とか?
直哉心とか?
思春期とか?

そんなの全部・・・


順番を譲ってあげる優しい直哉
・・・の深層心理は・・・
私とキスをしたかったから・・・
なのかって思っていい?

前に一度来た、この場所を知ってるから・・・
わざとなんだと思っていい?

直哉のキスが・・・
舌が・・・
私と触れ合ったって・・・

私は・・・
幼馴染のキス以上を・・・

直哉からくれるなんて・・・
思ってもみなかったんだ・・・

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