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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「やだぁ!!」

「何が??」

泣き叫ぶこのはを抱きしめながら訊ねた
そんなに「嫌な」事をされたのか?
俺が警戒を緩めない中で?
入浴中の数分で?
相手は相当な手練れかもしれない
俺は濡れた体を気にもせず・・・自分が咄嗟に取ったタオルだけの姿だった事を気にせず、あらゆる撃退法に頭を巡らせた
ここはリビングだ
相手が襲ってきたなら・・・仕方がない
包丁やもしくは小さなナイフで隙を見て・・・相手を刺すか
その前にこのはを安全な場所へ隠さないといけない

「かさって・・・音がして・・・」

相手は銃を持っていたらどうする?
このはが聞いた音は胸元から武器を出す音だったかも知れない・・・
と、俺の緊張感は高まった

俺は怯えるこのはを抱きしめながら警戒した

「しっ!!静かに!!」

小声でこのはを制して気配に気を配った

「あ、あそこに・・。居ると思うんです」

「どこに?」

俺は部屋中を隈なく見渡す
不審者が隠れる場所なんてどこにもないがこのはの言葉を信じて必死で探した

「あれだけは・・・ダメなんです!!」

「どんな格好の奴だった?」

「茶色くて・・・」

茶色?
服装か?
髪型か?
重要な犯人の特徴だ

「飛ぶんです・・・」

「・・・飛ぶ??」

思わず声が漏れてしまった
どんな不審者なんだ!!
俺は身構えこのはに訊ねた

「お願い!!啓介さん!!やっつけて!!」

勿論。そのつもりだ。

「ほ、ほら!!そ、そこに!!あっ!!今!!いましたよ!!」

必死のこのはが指さす先には・・・

「や、やだぁ!!カサカサって!!か、隠れちゃいますよぅ!!」

俺の視線の先には・・・
うん・・・ゴキブリがいるな

「け、啓介さん!!だ、抱っこして!!足がアイツに食べられちゃう!!」

ギュッと俺にしがみついてこのはは俺にぶら下がった
鍛えていて良かった
このはが全身で俺に乗っかろうと・・
このはが俺に足を絡ませて全体重を支えようとも・・・
俺には赤ん坊が抱き付いた位にしか思えない
日頃、鍛えていて良かったな。と思った。

「・・・」

俺は無言抱きついてきたこのはの尻を俺にしがみつきやすい様に支えた

「け、啓介さん!!は、早くぅ・・・」

この状況は・・・傍から見れば「駅弁」という体位だと言う事をこのはに教えてあげた方がいいんだろうか?

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