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甘い時間は2人きりで
第12章 仲直り?
バスタオルを巻いた春人は後ろに立つと、ドライヤーのスイッチを入れた。
ブオォォー…
普段よりパワーを落とした温風が、髪をなびかせる。
「春人、もっと強くしてもいいのに」
「だめ。茜さんの綺麗な髪を傷めたくないし、感触を楽しんでたい」
「…っ」
長い指が耳元を掠める度、身体が少しヒクついてしまう。
反応するのを分かっているからか、春人は何度も耳を触ってきた。
「はい終わり。サラサラになったで」
「ありがと…次は春人が…」
ドライヤーを受け取ろうとすると、手を掴まれた。
「俺はええよ。すぐ乾くし」
「でも…」
「ごめん、もう限界やねん。早く行こ…」
強引に手を引かれて、寝室に誘われた。
身体を押し付けるようにベッドに寝かされた。
お風呂とは違い、私の身体を可愛がる時の色気を醸し出している。
春人の髪から滴る水滴が、私の頰に垂れて濡らす。
お願いだから、期待するような眼差しで見ないで…!
「茜さん…」
名前を呼ぶと、抱き締めて熱いキスを送ってきた。
快感に流されそうになるも首筋に抱き付いて、懸命に舌を絡めた。
チュ、チュク…

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