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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
カタン……



カズキは私を引き寄せて

書斎の机のパソコンの前・・・椅子に座らせた




『???・・・お仕事?』



『・・・色々考えたんだ』





パソコンの画面を見るように促され…





『・・・』



『子どもの名前…』





私の全身が硬直する…





ドックン…ドックン…ドックン







『まりあは、どんなのが良いと思う?』





ニヤニヤと、得意気に笑って

パソコンに打ち込んだ数々の名前を見せて

私の反応を見ている夫






ドックン…ドックン




『・・・』




〃大丈夫…ただの…脅し

今日も…同じ〃






『まりあ……?』


『~~っ・・・』





座った状態の私を
後ろから抱き寄せては

試すようにカズキが
私の顔を覗き込む





ドックン…ドックン…ドックン




また新しいやり方で

私を怯えさせているだけだ



この男は、嫌悪感を抱いた

汚らわしい女を抱いたりしない・・・






『す、ごいね・・・こんなに沢山

迷っちゃうね・・・』





動揺を察知されないよう努めて

震える声で、やっと返事をした





『フフっ・・・』


『~~・・・』








だけど・・・









『舌でも噛みきりそうな顔をして…』




『っ・・・』









『クックックッ・・・~そんなに俺と・・・

〃夫〃と寝るのが嫌なのか、まりあ?』










『っ・・・ひっ・・・ぃっ・・・ゃ』







ガターンっ…







カズキに椅子から引きずり下ろされて

私は床に投げ出された




不気味な笑みを浮かべた中に

この上なく不機嫌そうな表情をして

カズキが私に覆い被さった








『ひっ・・・ゃ・・・っ、カズキ…』









『お前は・・・夫とのセックスを拒んで

外の男には平気で股を開くんだよなぁ?』








『~~~~っ…!!!』






恐ろしさのあまり

必死で首を横に振り続けた





じわりじわり・・・執拗に

私を追い詰める夫
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