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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
ポロ・・・っ



震えるマリアの瞳から
涙がこぼれ落ちた



耐えきれずにマリアは、ついに
恐怖や屈辱…全ての感情を押し殺した




心も体も…ずっと離れていても
ひと度カズキの前に引きずり出されれば

簡単によみがえってしまう
マリアの悲しい習性








『・・・ゴクゴク…っ』






コトン…







カズキは残りのビールを飲み干して

マリアを寝かせたソファににじり寄る








びくっ・・・






カズキの手が触れると
マリアは震える体を更に硬直させた







『~~…そうだなぁ』





グイ…っ






『・・・っ』





吟味するように…舐め回すように
マリアを見下ろして

カズキは…まるで操り人形なマリアの
手足を動かしてポーズをとらせていく






『ふふっ・・・まりあ

黙って、大人しくしていれば

お前は、それなりにいい女だ・・・』







『・・・』








『脚開いてみろ・・・』







『・・・っ、ゃ…め…て』






絵画……デッサン

もちろん、そんなものは

既にどこ吹く風で



カズキはマリアを辱しめて

執拗に、いたぶり始めた






『ほぅ?・・・お前は

夫を裏切って情事にふける時は

そんな表情(カオ)してたのか、まりあ?』






『~~…っ』






行為を連想させる体勢をとらせては

言葉でなじり…咎め



決して暴行を加える事も

犯すこともしない



執拗極まりない…異常なまでの

マリアに対する拷問・・・






その目は……狂気と

憎しみに満ちていた









『・・・見えない

見えなきゃ描けないだろ?』





『・・・ぅ…っ』





カズキが再びソファにマリアを寝かせ

脚を持ち上げて体をくの字に曲げさせ

両脚を左右に開かせた









『・・・』





触れる訳でもなく…ただ、じっと

その秘部を眺める




『~~っ・・・』



〃完全に・・・狂ってる・・・〃





マリアは目を閉じた




抵抗したって…行動(なに)かしたって


ここでは良いことなどひとつもない
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