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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?
それを裏付けるように
ソイツは俺の言葉に反応して
どこか焦りを見せた


ホンモノかニセモノか

調査会社だか…探偵だかなんだか

知ったこっちゃねぇが


どちらにしても
付き合ってられねぇぜ






『マリア・・・行くぞ…っ』




その一瞬の隙を見て
俺はマリアの手を引いた




『ゆぅちゃん・・・っ』


『っ…とりあえず走れ…!』




得体は知れないが
マリアを捜していた…

マリアを…俺たちをつけていた
それだけは確かだ



一体いつから?!…どこから!?



なんて…言い様のない
焦りと共に


夢中でマリアの手を握って
走りだそうと言うとき





『っ…ぃや・・・っ!!』



『マリア…っ!?』




振り向くと、マリアの腕が
千切れそうにピーンと張っていて



その先は…サトウと名乗る
その男に捕まれていた




『おい…っ、あんた!!?』








そして・・・徐々に

その本性が牙を剥いてくる








「いいから・・・一緒に来るんだよ」





『っ…』

『・・・!?』




マリアを捕らえる
ソイツはまるで獲物を捕らえる目をして…





〃悠長には…してられねぇな〃




俺はソイツの腕を捻りあげて
マリアから引き離し
一目散に・・・走り出すが





キキィーーーッ…




『…ハッ』

『…!?』




すぐ横の…がら空きのタクシー乗り場

そのロータリーに

一台の車が急停止した




バンっ…



運転席から飛び出してくるのは
もう一人の男…


おそらく…マリアをみつけた、と
合図なり電話して呼んだ仲間





『チッ・・・マリア!走れ…っ』


『~~っ…』





俺自身、焦るわ、うろたえるわ混乱してるが

マリアは…加えてそれ以上に

怯えきっていた






『マリア…こっちだ…!』

『っ!?…っキャアァァ……っ』



『っ・・・!?』



サトウってヤツと車から出てきた男に
背を向けるように方向転換すると


俺とマリアの進路を塞ぐように
もう一人・・・男が立っていた



ちなみに…さっき離れにいた
タバコ吸ってたもう一人の男…みてぇだ




四方八方…ではないが




俺とマリアは


周りを囲まれた
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