この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第29章 果たされぬ・・・約束
『ちょっと・・・待ってよユウト

なんで?だったら余計へんだよ!

ユウトは悪くないじゃんか!』




『・・・』




『ユウトは…その人を
助けてあげただけじゃんか!!

助けて…幸せにしたい、って
ただそう思っただけじゃんか!!

なんでそれが間違えなの?!
知らんぷりすんのが正しいの?

エリカの事も本当はそう思ってたの!?
知らんぷりすれば良かったって…?!』









『・・・そうだよ』







『エリカを…助けたり

泊めたり…お金貸してあげたりしたら

ユウトが警察に捕まるかもしんないから?

だから、知らんぷりすんのが正しいの?』






『・・・』






『へんだよ・・・ルールとか決まりとか

そういうさ…形にばっか…押し込める

そこにハマってないとダメな大人…

だから…エリカはキライ』







『ふふ・・・ほんとだな?

エリカの…言うとおりだよな

オトナも…世の中もさ』




意外な一面…芯の強さのようなものを見せる

そんなエリカに驚いて

俺は少し、笑ってごまかした





『エリカは…マジメに言ってるし』



『ふふ・・・うん』






『エリカ・・・勉強も料理も出来ないけど
そういう…人の気持ちとかはわかる

だから・・・正しいとか間違えとか
エリカにだって、わかるもん』




『・・・』






『おんなじなんかじゃないよ
例えば…えっと…

たまたまぶつかった人と
わざとぶつかった人は同じ?』




『ふふふ・・・~いや?』





『えっと…うんと…だから…例えば
自分が…お金が欲しくて泥棒した人と

死んじゃいそうな子どもに
ごはん食べさせようとして泥棒した人

それって・・・おんなじ罪?』







『・・・エリカ』






『ルールとか…警察とか
法律が…そうでも

エリカは…やっぱり
違うとおもうな・・・』





『・・・』


こういう子って…時々すげぇんだよな

バカだとばっか思ってれば
いざって時に

誰にも言えないような事を言ったり
周囲…相手を説得してしまったり


俺は不覚にも…エリカの
隠れた芯の強さや一面が


アイツに…少し似ていると思ってしまった






『他の人や大人はちがくても、エリカは

ユウトは…正しい事をしたと思う』
/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ