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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第29章 果たされぬ・・・約束
『エリカ・・・うん、だけど

それは・・・』




俺は一瞬で動揺した




昨日の一件が…あったから

エリカは、そのせいで・・・







『ちがうよ…?』




その意味を察するように
エリカが遮った







『ユウトに・・・怒られたからじゃない』







『・・・』







『エリカ…ほんとは…昨日

言おうと思ってたんだ』







『え・・・』







『他にも色々…お話もしたかったけど

その話は…したかったんだ

エリカ・・・家遠いから、電車…』








『・・・』








『だから・・・エリカに

お金・・・貸して下さい』







初めて俺に敬語を使ったエリカが

真剣な眼差しで頼んできた




だから・・・俺は勿論






『うん・・・わかった、いいぜ』








元々…その時が来れば
一文ナシのエリカに

それは必要な手助けだから
俺は当然してやるつもりだった


居づらくなって出ていく、とか

それだけは避けたくて

エリカ本人が意思を持って
俺にそう言ってくるのを待っていたんだ






『ほんとう?…ユウト・・・ありがとう』



エリカは少し照れくさそうに

それでいて安心したように

ニコリと笑った




俺も安心する

ありと…あらゆる意味で




『ふふ・・・エリカ、それで?

他にも…話があったんじゃないのか?』




気がゆるんだように
俺はエリカと話をしようと問うが






『ぅん・・・ユウト・・・怒らない?』





『ん…?』







『怒らない・・・?』





『クス・・・怒んねぇよ

なんだ?・・・言ってみ?』



なんとなく…言いたい事は
想像出来るけどな



















『ユウトって・・・・・・〃ホモ〃?』






『・・・。・・・』




コイツの・・・切り替えの早さ



ふてぶてしさに…厚かましさ


あ~~それから


災難をもはね飛ばす


破壊的な空気の読めなさは・・・






コイツの・・・〃良いところ〃として



評価してやらねば・・・な?





ふっ・・・ふふふ(棒読み)
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