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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第29章 果たされぬ・・・約束

『エリカ・・・っ!!!』
グィっ…
ガタタッ…
『ん…っ……ぃた…っ』
気付くと俺は…
エリカの腕を捻りあげていた
『エリカ・・・何してる?』
『っ・・・ぁ・・・ぁ』
『ここ…開けたらダメだ、って
俺、言ったよな?』
『ぁ・・・ぁ・・・』
『エリカ・・・最低限のルールは
守れって・・・俺』
『ハサミ・・・探してて・・・』
『言ったよな・・・っ!?』
『っ・・・!!』
びくんっ…
エリカの肩の震えで
俺は…ハッとして
捻りあげた手を下ろした
『ごめん・・・なさい』
エリカは震える手で
俺に向けて手紙を差し出してきた
『・・・っ…!!』
俺は…その両手から
引ったくるように封筒をもぎ取ると
そのまま握り潰すようにして
ゴミ箱に投げ捨てた
『ぁ・・・』
『・・・』
うろたえるエリカに俺は
何も言わず
おそらく・・・無意識に
睨み付けていた
『エリカ・・・』
『っ・・・ごめんなさい・・・っ』
エリカは…足がもつれるように後退して
俺から離れる
そんなエリカの表情に
俺は…やっと少し冷静になって
『エリカ・・・いや…だからな、その』
フォローのつもりで
手を伸ばした時には
時既に…遅し
びくんっ…
エリカは再び跳ねあがるほど
肩を震わせて
頭を抱えるように
座り込んでうずくまった
『・・・っ』
〃しまった・・・〃
『ごめんなさいっ・・・ごめんなさい
ユウトごめんなさいっ・・・
ごめんなさいぃ…っ』
グィっ…
ガタタッ…
『ん…っ……ぃた…っ』
気付くと俺は…
エリカの腕を捻りあげていた
『エリカ・・・何してる?』
『っ・・・ぁ・・・ぁ』
『ここ…開けたらダメだ、って
俺、言ったよな?』
『ぁ・・・ぁ・・・』
『エリカ・・・最低限のルールは
守れって・・・俺』
『ハサミ・・・探してて・・・』
『言ったよな・・・っ!?』
『っ・・・!!』
びくんっ…
エリカの肩の震えで
俺は…ハッとして
捻りあげた手を下ろした
『ごめん・・・なさい』
エリカは震える手で
俺に向けて手紙を差し出してきた
『・・・っ…!!』
俺は…その両手から
引ったくるように封筒をもぎ取ると
そのまま握り潰すようにして
ゴミ箱に投げ捨てた
『ぁ・・・』
『・・・』
うろたえるエリカに俺は
何も言わず
おそらく・・・無意識に
睨み付けていた
『エリカ・・・』
『っ・・・ごめんなさい・・・っ』
エリカは…足がもつれるように後退して
俺から離れる
そんなエリカの表情に
俺は…やっと少し冷静になって
『エリカ・・・いや…だからな、その』
フォローのつもりで
手を伸ばした時には
時既に…遅し
びくんっ…
エリカは再び跳ねあがるほど
肩を震わせて
頭を抱えるように
座り込んでうずくまった
『・・・っ』
〃しまった・・・〃
『ごめんなさいっ・・・ごめんなさい
ユウトごめんなさいっ・・・
ごめんなさいぃ…っ』

