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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第29章 果たされぬ・・・約束
エリカを保護して数日

朝起きて…仕事から帰って
家にエリカが居ることに

エリカが…なついた?住みついた?
そんなことに

俺は…少し慣れてきていた




いや…慣れたらそりゃマズイんだけどな

そゆ意味じゃねぇんだよ





エリカが少し

精神的に落ち着いてきたかな、ってこと




夜泣き(?)ならぬ
寝る前に泣いたり
甘えてきたりもしなくなった


一日でも早く
親元に帰したい

本音はそれだし
焦る気持ちがない、と言えばウソになる


だけど俺は
そんなエリカの様子を見て

「親に連絡しろ」だとか
追い出すような事は

急かすような事は
敢えて一切しなかった









ガチャ…


『ただいま・・・』




普段は言わない、帰宅時の一言が
自然に出たりする




ご飯を炊く匂い…




エリカは料理は出来ないが
米はかろうじて炊けるから(苦笑)

俺が仕事の日は
ご飯だけ炊いて待っている





『エリカ・・・出かけたのか?

カギ開けっ放しだぞ…危ねぇから

・・・』








『ぁ・・・ぉ…おかえりなさい』







『・・・?』






ワンルームマンションの隅っこ

カギを開ける音がしなくて
気付かなかったのか

エリカが…どこか慌てた様子で
俺の方を見ていた






『オートロックもねぇんだからな?

出かける時もだけど…帰ったらカギ…』






『ぅ・・・ぅん』





『・・・』





エリカが背中をペッタリとくっつけて
不自然に離れようとしないのは

俺の・・・机の前





『エリカ、お風呂…沸かしといたよ♪?』




『エリカ・・・おい?』






俺は…いつになく不自然なエリカの様子

と言うより

その背後に…どうにも目が行く





エリカの影に見え隠れするのは

この間エリカが不意に開けようとしたのを

俺が拒んだ…机の引き出し





『ユウト・・・先にお風呂』


『・・・エリカ』









『・・・~~』



『っっ・・・エリカ!!?』





俺は早足になって駆け寄り
エリカの体を退かすように
そこを覗き込んだ










『ここは開けるなって言ったろ…!?』








エリカが隠してたのは

開いた引き出しと

マリアの・・・手紙
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