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3分間のナイトトリップ 
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語
眩しさで目覚めた。


寝室の開け放した窓から、初夏の日差しが差し込んでいた。

ハッと飛び起き、枕ものと時計を見ると、もう昼近い時刻だった。


男の姿はどこにもない。


のしかかるような疲労感に、また体をベッドに沈ませる。

あれは現実だったのか、夢だったのか。

確かめるように指で秘所に触れると、花びらは昨夜の名残の蜜でまだ濡れていた。

うっとりと目を閉じると、自然に笑みがこぼれた。


どっちでもいいか。


たくさん走った後のような、心地いい疲労感と幸福感。

あんなにも優しく、荒々しく、気持ち良いセックスは初めてだった。

体の奥深くに沈んでいた心が弾け飛んで、解放されたような気分だ。


さあ、もう起きないと。


気怠い体を起こし、シャワーを浴びに向かう。

浴室の鏡に映った自分の姿を、久しぶりに興味をもって観察する。

少し年はとったけど、まだまだ、悪くないと思う。


結婚はともかく、恋人くらいはいてもいいのかもしれない。


蛇口をひねると、熱いお湯が体を流れていく。


花びらの口から、男の精がドロリとこぼれ、脚をつたって流れ落ちた。








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