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終止符.
第14章 想い

奈緒は純の腕の中で硬く目を閉じて身体中を震わせていた。
これ以上何かされたら泣いてしまいそうだった。
前に抱かれた時とは違う、気恥ずかしさがあった。純に見つめられると目を反らせてしまう。
触れられるとそこだけがいつまでも熱を帯び、胸の鼓動は切なく鳴り響く。
上手く笑えない。
駅で純に逢った瞬間から奈緒は自分でも理解出来ないほど緊張していた。
奈緒は弱くなってしまった。
純に弱くなってしまった。
「お願い、何もしないで…」
奈緒は泣きそうな声で言った。
「ガマンする自信はないです。」
純の息づかいを耳元で感じて胸が苦しくなる。
奈緒が身体を反らせて逃げようとする度に、純の力強い腕に引き寄せられ、首筋に唇を押し当てられる。
「──ッ…」
唇を噛み締めて声を堪えても、肩が動く程に呼吸が乱れる。
「ゃ…ゃめて…苦しいの…」
「奈緒さん、逃げないで…」
純の熱い手が、荒い息づかいが、奈緒を切なく苦しめた。
純はひたすら奈緒を抱きしめ、小刻みに震える奈緒の身体を熱く包んだ。
「奈緒さん、力を抜いて…」
純は赤子をあやすように優しく髪を撫でた。
「じっとしてて…」
「純、私…」
奈緒が小さく言った。
「奈緒さんの好きな人は奈緒さん気持ちを知ってるんですか。」
奈緒は小さく首を振った。
「じゃあ僕と同じ片想い?」
純が奈緒を見つめた。
「……わからない。」
奈緒は目を反らせた。
「その人と飲みに行かないで下さい。」
見つめられて頬が紅くなり、純の胸に顔を埋めた。
「酔った奈緒さんは可愛すぎるから危険です。」
純は人差し指で奈緒の顎をクイッとあげた。
「…い、行かない」
怯えたような表情で目を伏せる奈緒を再び強く抱きしめた。
「もう慰めるのはイヤなんです…僕が欲しいのは…」
純の瞳の中に嫉妬の炎が見えた。
「───ッ、ゃ、ぃや…」
純が怖い。
自分が怖い。
「奈緒さんの心だ…」
「やめて、…もうやめて…純、ゃ…」
純は逃げようとする奈緒の唇を強引に奪い、強く抱きしめながら熱く燃えたぎったものを下腹部に押し付けた。
これ以上何かされたら泣いてしまいそうだった。
前に抱かれた時とは違う、気恥ずかしさがあった。純に見つめられると目を反らせてしまう。
触れられるとそこだけがいつまでも熱を帯び、胸の鼓動は切なく鳴り響く。
上手く笑えない。
駅で純に逢った瞬間から奈緒は自分でも理解出来ないほど緊張していた。
奈緒は弱くなってしまった。
純に弱くなってしまった。
「お願い、何もしないで…」
奈緒は泣きそうな声で言った。
「ガマンする自信はないです。」
純の息づかいを耳元で感じて胸が苦しくなる。
奈緒が身体を反らせて逃げようとする度に、純の力強い腕に引き寄せられ、首筋に唇を押し当てられる。
「──ッ…」
唇を噛み締めて声を堪えても、肩が動く程に呼吸が乱れる。
「ゃ…ゃめて…苦しいの…」
「奈緒さん、逃げないで…」
純の熱い手が、荒い息づかいが、奈緒を切なく苦しめた。
純はひたすら奈緒を抱きしめ、小刻みに震える奈緒の身体を熱く包んだ。
「奈緒さん、力を抜いて…」
純は赤子をあやすように優しく髪を撫でた。
「じっとしてて…」
「純、私…」
奈緒が小さく言った。
「奈緒さんの好きな人は奈緒さん気持ちを知ってるんですか。」
奈緒は小さく首を振った。
「じゃあ僕と同じ片想い?」
純が奈緒を見つめた。
「……わからない。」
奈緒は目を反らせた。
「その人と飲みに行かないで下さい。」
見つめられて頬が紅くなり、純の胸に顔を埋めた。
「酔った奈緒さんは可愛すぎるから危険です。」
純は人差し指で奈緒の顎をクイッとあげた。
「…い、行かない」
怯えたような表情で目を伏せる奈緒を再び強く抱きしめた。
「もう慰めるのはイヤなんです…僕が欲しいのは…」
純の瞳の中に嫉妬の炎が見えた。
「───ッ、ゃ、ぃや…」
純が怖い。
自分が怖い。
「奈緒さんの心だ…」
「やめて、…もうやめて…純、ゃ…」
純は逃げようとする奈緒の唇を強引に奪い、強く抱きしめながら熱く燃えたぎったものを下腹部に押し付けた。

