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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命

抱きしめられている手を優しく包み込みながら、その腕の中から抜け出して手を引いて中へと入って行った。
エアコンを付けながら、コートを脱いでソファーの上で春馬と向き合った。
向き合えば自然と抱きしめられる。
程良い強さで抱きしめられ、やっぱりこの腕が一番好きな場所なんだと認識する。
エアコンの温かさとお互いの温もりで寒さを忘れ始めていた頃春馬が口を開いた。
「どこに…どこに行ってた?」
その声が強張っている様な気がした。
抱きしめられているからどんな表情をしているか分からない。
「買い物だよ…」
咄嗟に嘘をつく。
立花さんの家に泊ったとは言えない。
「買ったものは?」
何も買ってきていないのだから、答えられない。
「8時ごろにはきたんだけど…そんなに早く買い物行ったのか?」
4時間も待っていたのだと驚くと共に、春馬が何かを感づいていると分かってしまった。
そしてそれが現実となる。
「昨日と…昨日と同じ服だよな…帰ってこなかったのか?」
声が震え、抱きしめている腕が震えてるのが伝わる。
ああ…そうっか…
私を見て顔を曇らせた理由は服なのか…
私を見た瞬間から、春馬は私が昨日帰って来なかったことを察していたんだ。
帰らなかった私がどこにいたのか…たぶん春馬は分かってる。
エアコンを付けながら、コートを脱いでソファーの上で春馬と向き合った。
向き合えば自然と抱きしめられる。
程良い強さで抱きしめられ、やっぱりこの腕が一番好きな場所なんだと認識する。
エアコンの温かさとお互いの温もりで寒さを忘れ始めていた頃春馬が口を開いた。
「どこに…どこに行ってた?」
その声が強張っている様な気がした。
抱きしめられているからどんな表情をしているか分からない。
「買い物だよ…」
咄嗟に嘘をつく。
立花さんの家に泊ったとは言えない。
「買ったものは?」
何も買ってきていないのだから、答えられない。
「8時ごろにはきたんだけど…そんなに早く買い物行ったのか?」
4時間も待っていたのだと驚くと共に、春馬が何かを感づいていると分かってしまった。
そしてそれが現実となる。
「昨日と…昨日と同じ服だよな…帰ってこなかったのか?」
声が震え、抱きしめている腕が震えてるのが伝わる。
ああ…そうっか…
私を見て顔を曇らせた理由は服なのか…
私を見た瞬間から、春馬は私が昨日帰って来なかったことを察していたんだ。
帰らなかった私がどこにいたのか…たぶん春馬は分かってる。

