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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命

「どうして…私が寝れない事を知ってたんですか?それに甘い卵焼きが好きな事も」
「昨日、三宅さんと話してたのが聞こえてきたんだよ。そして甘い卵焼きは…」
そこまで言いかけて、手が止まり視線が私の方に向いたのが分かった。
私も顔を上げると、目線がぶつかる。
「どうしてかな?…華さんの事だったら分かってしまう。甘い卵焼きが好きな事も。それなのに甘いケーキが苦手だってことなんかも…ショートケーキや和菓子嫌いでしょう?プリン系は好き…」
「どうして…」
全てその通りで、ケーキも和菓子も苦手なのにプリンとムース系は大好きだった。
「華の事だったら分かるよ」
彼の手が頬に触れ、その触れた場所が熱を帯び身体の芯から火照る感じがした
今までに感じがことのない感覚が体中をかけめぐる。
彼の瞳が真っ直ぐ私の瞳を見て逸らすことも出来ず、ただ見つめ返すことしかできなかった。
「やっと―――」
最後まで言い終わらないうちに、唇が重なる。
重なった瞬間に涙が零れ落ちる。
悲しいわけじゃない。
嫌なわけじゃない。
だけど、自然と涙が零れていた。
触れていた唇が離れ、泣いている私を見て驚きもせずに落ち着いた声で彼は聞いた。
「イヤ?」
その言葉に自然と首を横に振る。
「昨日、三宅さんと話してたのが聞こえてきたんだよ。そして甘い卵焼きは…」
そこまで言いかけて、手が止まり視線が私の方に向いたのが分かった。
私も顔を上げると、目線がぶつかる。
「どうしてかな?…華さんの事だったら分かってしまう。甘い卵焼きが好きな事も。それなのに甘いケーキが苦手だってことなんかも…ショートケーキや和菓子嫌いでしょう?プリン系は好き…」
「どうして…」
全てその通りで、ケーキも和菓子も苦手なのにプリンとムース系は大好きだった。
「華の事だったら分かるよ」
彼の手が頬に触れ、その触れた場所が熱を帯び身体の芯から火照る感じがした
今までに感じがことのない感覚が体中をかけめぐる。
彼の瞳が真っ直ぐ私の瞳を見て逸らすことも出来ず、ただ見つめ返すことしかできなかった。
「やっと―――」
最後まで言い終わらないうちに、唇が重なる。
重なった瞬間に涙が零れ落ちる。
悲しいわけじゃない。
嫌なわけじゃない。
だけど、自然と涙が零れていた。
触れていた唇が離れ、泣いている私を見て驚きもせずに落ち着いた声で彼は聞いた。
「イヤ?」
その言葉に自然と首を横に振る。

