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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命

「帰るなら…タクシーを呼ぶよ」
その言葉にホッとするも、このまま帰ってしまった後の事を考えると素直に帰れなかった。
ここに来たのは春馬の為だから。
彼に迷惑をかけたくないから…
だから帰るわけにはいかなかった。
だから私は…何度目かの覚悟を決めて立ち上がり、立花さんの前を通り過ぎてベッドに座った。
彼の視線をずっと感じて、自分のすべきことを察しボタンに手をかけ一つ…また一つとはずした。
3つ目のボタンに手を掛けた時に立花さんが動いて私の手を止める。
恐る恐る顔を上げると、とても悲しそうな表情をしている立花さんと目があった。
「奥に…奥に行って」
その意味を理解することができなかった。
私は押し倒されるものだと思っていたから。
動けないでいた私を余所に、布団をめくり、私の足を抱えてベッドの上に乗せた。
「そのまま、奥に行って…私がベッドに入れない」
やっと理解し壁にへばりつくほど奥に移動した。
立花さんは普通に布団の中に入り寝転んで私に手を伸ばした。
「おいで」
おいでと言われても…動けない私の腕を掴み引っ張られ、体形を崩して立花さんの胸に飛び込む形になってしまった。
その言葉にホッとするも、このまま帰ってしまった後の事を考えると素直に帰れなかった。
ここに来たのは春馬の為だから。
彼に迷惑をかけたくないから…
だから帰るわけにはいかなかった。
だから私は…何度目かの覚悟を決めて立ち上がり、立花さんの前を通り過ぎてベッドに座った。
彼の視線をずっと感じて、自分のすべきことを察しボタンに手をかけ一つ…また一つとはずした。
3つ目のボタンに手を掛けた時に立花さんが動いて私の手を止める。
恐る恐る顔を上げると、とても悲しそうな表情をしている立花さんと目があった。
「奥に…奥に行って」
その意味を理解することができなかった。
私は押し倒されるものだと思っていたから。
動けないでいた私を余所に、布団をめくり、私の足を抱えてベッドの上に乗せた。
「そのまま、奥に行って…私がベッドに入れない」
やっと理解し壁にへばりつくほど奥に移動した。
立花さんは普通に布団の中に入り寝転んで私に手を伸ばした。
「おいで」
おいでと言われても…動けない私の腕を掴み引っ張られ、体形を崩して立花さんの胸に飛び込む形になってしまった。

