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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶
高宮くんの言葉に全てを思い出した。
あの時の異様な雰囲気が嫌いだったし、面接官は部長だったし好き勝手なこと言えた。

「その秋口からバイトで入って、ずっと華を見てたよ。いつも明るくて毎日会社に来るのが楽しかった。でも話したくても話せなかった。だって、いつも華の傍には三宅さんや立花さん。それに部長がいたからね。傍から見て三人に守られてるように見えた。…知ってる?華って人気があるの。あわよくばつきあいたいって思っている男いる事」

私は首を横に振った。
私は誰からも何も言われた事がなかったから知らなかった。

「だよね。華を好きな男何人かいるよ。だけどね。それを阻止してたのが部長と三宅さん。だから手を出したくても出せなかった。それが真実。…けどさ…まさか立花さんとつきあってるとは思わなかった。…俺の華なのにね…」

明るく話していた言葉が、急にトーンが下がった。
そして穏やかだった瞳も、鋭くなっていた。

「だから、お仕置きしないとね。俺以外に抱かれたから優しくしてあげないよ…これは罰なんだから」

空いた手で痛い程胸を鷲掴みにされた。
歪む私の顔を見つめながら満足そうに笑った。

「痛みからくる快楽って知ってる?」

唇を近づけて、乳首をガリッと噛まれ悲鳴を上げる。

「血…出ちゃった」

悪びれもせずに言い、舌でぺろりと舐める。

「足開いて…」

手を足の間に入れて開こうとするが力の限り阻止をする。
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