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淫の館
第4章 1日目

パチパチ…

何かはぜる音に目が覚める。

そして、目覚めと共に、腕にズシリと自分の重みを感じた。

立てる。

ハッとして足を踏ん張れば、爪先立ちが出来ることに気づく。

視界はほぼ変わらない。

先程の床板が、少し離れて渡されたところに片足ずつ置かれ、かろうじて爪先立ち出来る高さに吊るされていた。

どのくらい意識がなかったのかわからないが、弟子たちは居らず、玉座にゴロリとした男だけがいた。

パチパチとはぜる音はタイル張りの穴に七輪がいくつか置かれて、炭火がはぜるものだった。


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