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淫の館
第3章 目覚め

そして、だらりと垂れただけの足も、何か錘が掛けられているようにだるい。
男達は4、50人は、いるだろうか、
それなのに息する音さえせずに、じっと私を見つめている。
その無言の空間は、辛い時を永く永く感じさせる。
正面にある窓から見える黒煙と炎は、私の世俗の穢れだと男は言った。
本当に自分の物が燃やされているのか確認のしようがないが、黒い煙が天に昇るのを見ていると、
本当に穢れを燃やされているように思えてきた。
本当に飼われてしまうのか…
自らの選択が悔やまれ、私は声も出さず涙を溢れさせていた。

