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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第19章 嵐の予感
「他人の痛みを知る人が誰かを傷つけることはないからよ。例えば、あなたが血塗られた玉座に平然と座っていられるような王さまであれば不幸だけれど、あなたは自分が王になるために、どれだけの犠牲を強いたかを知っている。そんなあなたなら、これ以上の血を流さないように犠牲者を作らないようにできるでしょう。過去を幾ら嘆いても変えられない。でも、未来は自分の手で作れるのよ。これからは、あなたが血塗られた歴史を作らなければ良い」