この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「そのイヤリングはルークがプレゼントして下さい‥
私はそれに合いそうな他の宝飾品を選びます」
「まだ選ぶんですか?」
「ええ‥
イヤリングだけでは見栄えがしません‥
基本さえ選んでくれたら、後は楽なんですよ」
そう言って盟主は軽々と財宝の中へ‥
無造作だが、ある程度は何処に何があるか知っているよう。
(この山の中で‥‥)
手に持つイヤリングと、部屋中の金銀財宝を見比べ、やっぱり溜め息・・
普通なら、目も眩む光景と言うんだろう‥
人の憧れと欲の1つ‥それくらいは分かっている。
いると自分は大違いらしいけど・・・
(結構良い目をしてますね・・・)
この雑な置き方から、あのピンクサファイアのイヤリングを選ぶとは‥
今言ったように、あのイヤリングが持ち主を選んだのかも知れない。
「そうですね‥
ピンクサファイアですから、同じピンク系‥
ピンクダイヤのネックレスとティアラがありましたか‥‥」
何時からあるのかは知らないが、かなりのカラットのピンクダイヤのセットがあった筈。
少々古過ぎて加工が稚拙だが、宝飾品としては一流品‥と記憶にはある。
暫く探せば見付かるお目当ての物‥
世に出せば、世界規模で大騒ぎになるような価値なので、こんな時にしか活躍の場が無い。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


