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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去

「俺は子供の頃くらいかなぁ‥‥
後はやっぱり仁科達と一緒だし‥‥」
って、えっ?
全員の目が私の方に、これって言わないとダメなパターン??
ちょっとだけ言いたく無いんだけど。
「‥‥‥私‥‥‥
旅行は‥‥無いと思う、卒業後は東京で、それから地方を転々しただけ」
「美波旅行無いの??」
「保護施設育ちだもの旅行なんて無かったのよ、それに修学旅行も行かなかった‥‥ちょっと重い話だね、ごめん宮野さん」
「俺より‥‥俺より美波の方が辛い思いをしていたなんて、俺は知らなかったんだ‥
俺こそ聞いてゴメン美波」
「気にしないで、今みんなと一緒に居るのが楽しいの、これも旅行みたいだよね?」
話を誤魔化した、だって家族とか何処かに行った話は、私の人生では知らない事‥
みんなと会ってからなんだよ、こんな風に色んな場所に行ったのは、だから今が楽しい、楽な事ばかりじゃ無くても私の人生の中で一番輝いているとは思う。
「まあ美波も宮野もその辺で‥‥
明日もありますし、寝てしましょうか」
「それだけどな仁科、2人が居ない間に磐田から話があり、明日1日此処で待機だそうだ‥
どうやら明日、磐田1人で先に周防老に会うらしい」

