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伝わらない想い
第6章 あいつと再会

「陸さん、今から一杯どうですか?」
仕事が一区切りついたところで後輩が話しかけてきた。
「お前の営業成績も上がってきたし、じゃあ行くか」
「え、奢りっすか?」
調子の良い後輩に笑って応えて、一緒に職場を後にする。
駅前の焼き鳥屋に入ってグラスを合わせた。
「焼き鳥にはやっぱビールっすね」
ビール片手に香ばしい匂いのする串を頬張る。
「お前美味そうに食うな」
「よく言われます」
ちょっと前までは俺も後輩で先輩に奢ってもらったりしていたはずなのに、いつの間にか先輩になって世間で言う中間管理職というのになっている。
「部長のあの言い方はないですよね」
「まぁあの人にも考えがあってのことだから」
後輩の愚痴を聞いて。
上司のフォローをして...。
我ながらうまくこなしていると思う。
まあ、仕事を始めて7年も経てばそりゃそうか。
今朝のメッセージがまた頭に蘇る。
「もう7年か...」
「何がっすか?」
「いや...なんでもない」
「そういえば、陸さんは結婚とかしないんすか?」
「...お前なぁ...しないんじゃなくて相手がいないの」
「あれ?俺、地雷踏みました?」
「今日の奢りなしな」
「え、それは無理っす、すみません」
ふざけ合いながら飲む酒もまぁ美味い。
仕事が一区切りついたところで後輩が話しかけてきた。
「お前の営業成績も上がってきたし、じゃあ行くか」
「え、奢りっすか?」
調子の良い後輩に笑って応えて、一緒に職場を後にする。
駅前の焼き鳥屋に入ってグラスを合わせた。
「焼き鳥にはやっぱビールっすね」
ビール片手に香ばしい匂いのする串を頬張る。
「お前美味そうに食うな」
「よく言われます」
ちょっと前までは俺も後輩で先輩に奢ってもらったりしていたはずなのに、いつの間にか先輩になって世間で言う中間管理職というのになっている。
「部長のあの言い方はないですよね」
「まぁあの人にも考えがあってのことだから」
後輩の愚痴を聞いて。
上司のフォローをして...。
我ながらうまくこなしていると思う。
まあ、仕事を始めて7年も経てばそりゃそうか。
今朝のメッセージがまた頭に蘇る。
「もう7年か...」
「何がっすか?」
「いや...なんでもない」
「そういえば、陸さんは結婚とかしないんすか?」
「...お前なぁ...しないんじゃなくて相手がいないの」
「あれ?俺、地雷踏みました?」
「今日の奢りなしな」
「え、それは無理っす、すみません」
ふざけ合いながら飲む酒もまぁ美味い。

