この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
伝わらない想い
第7章 素直な気持ち

あれは確かふたりが別れて2ヵ月ぐらい経った頃だった。
あの頃はまだ私は学生で。
進路に頭を悩ませてる時だった。
特に何かしたいことがある訳じゃなかった。
お父さんはこのまま店で働いて欲しいと伝えてくれていた。
就職難の時代。
とてもありがたい話だった。
だけど、それでも、これで良いのか…親に甘えても良いのか…そんなことが頭の中をグルグルと目まぐるしくまわっていた。
そんな時、友達と入ったファミレス。
案内された席の後ろにこの人が座っていた。
『あっ』と声を上げそうになったのを寸前で止める。
そして、静かに座った。
「蘭は良いよねぇ…就職活動しなくて良いんだから」
こういう言葉も私を悩ませる種になっていた。
「そうだね」
適当な相槌を打って、珈琲を飲んだ。
「..................あぁ、陸のこと?」
その時、後ろから聞こえてきた声。
私の神経が背中に集まる。
あの頃はまだ私は学生で。
進路に頭を悩ませてる時だった。
特に何かしたいことがある訳じゃなかった。
お父さんはこのまま店で働いて欲しいと伝えてくれていた。
就職難の時代。
とてもありがたい話だった。
だけど、それでも、これで良いのか…親に甘えても良いのか…そんなことが頭の中をグルグルと目まぐるしくまわっていた。
そんな時、友達と入ったファミレス。
案内された席の後ろにこの人が座っていた。
『あっ』と声を上げそうになったのを寸前で止める。
そして、静かに座った。
「蘭は良いよねぇ…就職活動しなくて良いんだから」
こういう言葉も私を悩ませる種になっていた。
「そうだね」
適当な相槌を打って、珈琲を飲んだ。
「..................あぁ、陸のこと?」
その時、後ろから聞こえてきた声。
私の神経が背中に集まる。

